■からだの調整について
ここで言う「からだの調整・身体整備」とは、あんま・マッサージ・指圧、カイロプラクティック、オステオパシー、中国推拿、整骨などの各種手技療法とは異なるものです。
もちろん実際のテクニックとしては似たものもあると思われます。一般的には「整体」といわれるかもしれません。(整体といわれるものがどういったものなのか、はっきりしていないという問題もありますが・・・)
手技療法は一般に治療目的で行いますが、ここで言う『からだの調整・身体整備』は治療が目的ではありません。『体そのものの状態』を改善することが目的です。
言い方をかえると『自然治癒のうまく働かない体』を『自然治癒のうまく働く体』にすることが目的です。
体が本来持っている自然治癒の働きを取り戻すことで、結果として自然に治癒がもたらされるわけです。
一般的に医学では、治療をすることによって病状の軽快を図ろうとします。しかしながら、病状とは自然治癒の働きの一時の過程であると考えれば、治療によって一時の軽快を図ろうとするよりも、自然治癒のシステムがスムーズに働くことで、その過程をうまく収束させることが重要になるはずです。
『からだの調整・身体整備』とは、『体そのものの状態改善が目的』なのです。
治療を要する病状のある人もそうでない人も、治療行為とは別の安心して行えるものだということなのです。
からだの状態について考えたことはありますか?
からだは毎日24時間休むことなく活動を続けています。状態にも常に変化があります。もちろん恒常性というものがありますから、一定のレベルで維持されていれば問題はないはずです。しかしながらさまざまな影響により、気づかないうちによくない状態に変化していくことも珍しくはありません。
どんな道具や機械などでもそうですが、調子よく使っていこうと思ったら、点検や調整は大切になるものです。からだといえども同じはずです。調子の良い状態を維持しようと思ったら、正しく使っていくことも大切ですが、点検や調整は必要になってくるものです。
からだの調整とは・・・
では、「からだの調整」とはどんなものなのでしょう?
人の体は実に複雑で、実によく出来ています。まず考えなければならないのは、どういったものが良い状態なのかということです。
からだというのは細胞で出来ています。ですから、それぞれの細胞がきちんと本来の機能を果たせるように活動できなければならないはずです。それにはさまざまな要素が条件として必要になりますが、循環が十分でなければそれらの条件は充たされないはずです。ですから全身の細胞に循環が十分であるということは、からだが良い状態であるためには必ず必要になります。
からだの状態がよいのか悪いのかを考えるときは、まず循環というものが重要になるのです。循環が十分なのかそうでないのかをきちんと把握しなければなりません。その上で十分でないところは改善することが必要になるのです。
実はからだの調整とは、『全身的にみた循環状態』の確認と、その改善のことなのです。
循環がよくないと・・・
細胞に循環が十分でないと、さまざまな変化で現れます。
・見た目の変化・・・・・・色、艶、形など外見が変化します。
・温度の変化・・・・・・冷えたり熱がこもったりして温度に変化がでます
・硬さの変化・・・・・・柔軟性や弾力性が変わります
・反応の変化・・・・・・さまざまな反応の大きさや早さにも変化があります
これらを十分に観察・確認して総合的に判断します。(多くの知識や経験を必要とします)
循環を改善するには・・・
循環の状況が確認できれば、さまざまな方法で改善することが出来ます。
・圧迫して解放する・・・・・・一時的に循環を止めて、血圧により勢いをつける
・筋骨格を動かす・・・・・・物理的に血液、体液を流す
・からだの反応の利用・・・・・・からだの反応をさまざまな刺激によって利用できる(熱、光、音、におい・・・)
もちろん、ほかにも様々な方法が考えられます。
自然治癒教室でのからだの調整のテクニック・・・
具体的には実に多くのテクニックがあり常に進化しています。
医師、薬剤師、看護士、柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、鍼灸師などの協力もあって出来上がったものです。
基本的に手技である以上、最も重要になるのは感覚です。
感覚が重要になる以上、その感覚の意味するものを判断するための理論がしっかりしているかどうかも問題です。その点でも今までの手技療法などとは異なるものです。
理論を裏付けることの出来るような、きちんとした感覚が得られることも大切になりますが、そうすると難しいテクニックよりも、単純なテクニックのほうが実は効果を得やすいのも事実です。
実際のテクニックとしては簡単なもののほうが多いくらいです。
その人にあわせたテクニックが選べるかどうかも非常に重要です。誰にでもどんなときにでも有効なテクニックなどというものは存在しないものです。
循環が良くても・・・
さて、全身的に循環が十分だとしたら、それだけで自然治癒のシステムはきちんと働いてくれるのでしょうか? もちろん、そうではありません。
循環が十分であっても、細胞自体がきちんとそれぞれの機能を果たしていなければ、自然治癒の働きは期待できません。全身の細胞がきちんと機能できる状態でいるためには、循環とともに血液(体液)の「質」が良くなけれなければなりません。循環の改善によって、質の改善ももちろん期待できますが、食事やその他の要素もかかわってきますから、それらも重要であることを忘れてはいけません。
■もっと詳しく⇒
からだの調整について 運動系(筋系・骨格系)の調整 2002.11.1
はたして身体の調整(身体整備)によってマクロファージは活性化されるのか?2002.7.27
身体整備の実際 2002.7.3
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